ファクタリング会社比較8社|手数料・入金スピード・対象と選び方

ファクタリング会社比較8社|手数料・入金スピード・対象と選び方

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「仕入れ代金の支払いが先に来るのに、売掛金の入金は2か月後」。そんな入金と支払いのズレに悩む、従業員10名ほどの会社の経営者の方に向けて、ファクタリング会社8社の公開情報を整理しました。

ファクタリングは早く資金化できる反面、手数料が高くなりやすく、悪質な業者もいます。この記事は特定の会社の利用をすすめるものではありません。比べるときの「物差し」と、各社の公式サイトで確認できた事実をまとめています。

この記事でわかること

  • ファクタリング会社を比べるときに見るべき5つの基準
  • 主要8社の手数料・買取可能額・入金スピード・対象の比較
  • 契約前に確認したいリスク(偽装ファクタリング・給与ファクタリングなど)

結論:手数料の「幅」・契約形態・対象を先に確認する

  • 手数料は「◯%〜」の下限だけで比べない。実際の料率は審査で決まり、契約形態や金額、売掛先(代金を払う取引先)の信用力で変わります。
  • 2社間か3社間かで、手数料と取引先への通知が変わる。3社間のほうが手数料を低めに設定している会社が複数あります。
  • 対象(法人のみか、個人事業主も可か)で候補が絞られる。
  • ファクタリングはコストの高い資金調達。融資や支払条件の見直しなど、ほかの方法と比べてから検討するのが無難です。

ファクタリングの基本:融資との違い

ファクタリングとは、事業者が持つ売掛債権(まだ入金されていない請求代金)を、期日前に手数料を差し引いて買い取ってもらう取引です。金融庁は「事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス」と説明しており、法的には債権譲渡契約にあたります。

融資(借入)とは違い、売掛金そのものを売る取引です。ただし金融庁は、売り手が債権を買い戻す義務を負う契約や、売掛先が払わなかったときに売り手が負担する仕組み(償還請求権)がある契約などは、実質的に貸付けにあたる可能性があると注意喚起しています。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング

  • 2社間:利用者とファクタリング会社の2社で契約。取引先への通知が原則不要な一方、手数料は高めになりやすい。取引先から入金された代金を、利用者がファクタリング会社へ送る流れが一般的です。
  • 3社間:取引先の承諾を得て、取引先からファクタリング会社へ直接支払われる形。手数料は低めになりやすい一方、取引先に資金調達を知られます。

たとえばビートレーディングは、2024年度の平均手数料を2者間10.3%、3者間6.8%と公開しています(公式サイトより)。

ファクタリング会社の選び方:5つの基準

1. 手数料の幅と、手数料以外の費用

「◯%〜」は最も条件が良い場合の数字です。上限や平均が公開されているか、登記費用・振込手数料など手数料以外の費用があるかを確認し、複数社の見積もりを総額で比べましょう。

2. 契約形態と債権譲渡登記の要否

債権譲渡登記とは、法人が売掛債権を譲渡したことを第三者に主張できるようにする登記制度です(法務省)。2社間で登記を求める会社と、不要とする会社があります。なお、この制度を使えるのは譲渡人が法人の場合に限られます。

3. 入金スピードの「条件」

「最短◯時間」は、書類がそろい審査が順調に進んだ場合の目安です。申込の時間帯や振込先の金融機関によっては翌営業日になることもあります。

4. 対象者と対象外の債権

個人事業主に対応するか、売掛先が個人の債権を扱うかは会社ごとに異なります。給与債権はどの会社も対象外です。

5. 運営会社の情報と契約書

所在地・設立年・代表者が公開されているか、契約書の控えがもらえるか、償還請求権の有無が書面で明記されているかを確認しましょう。

ファクタリング会社8社の比較表

※各社公式サイトの記載をもとに作成(2026年10月確認)。手数料・買取額は審査により異なります。

サービス名 対象・特徴 手数料(公式サイトの記載) 買取可能額 入金スピード
QuQuMo online 法人・個人事業主・フリーランス/2社間/オンライン完結 1%〜 上限なし(下限は公式サイトで要確認) 最短2時間
ビートレーディング 法人・個人事業主・フリーランス/2者間・3者間 平均:2者間10.3%、3者間6.8%(2024年度実績) 1万円〜(上限は公式サイトで要確認) 最短2時間(ポータルサイト経由は最短50分の記載あり)
アクセルファクター 個人事業主・中小企業/2社間・3社間/オンライン完結 2社間1.0〜12.0%、3社間0.5〜10.5%(利用額により変動) 最大1億円 必要書類の送付から最短2時間以内
PMG 法人中心(個人事業主の可否は要確認)/2社間・3社間 2%〜(買取率最大98%) 50万円〜(上限は公式サイトで要確認) 最短即日
株式会社No.1 法人・個人事業主/2社間・3社間/建設業向けサービスあり 0.5〜15% 50万円〜3億円(超える場合は相談) 最短30分で振込
メンターキャピタル 法人・個人事業主/2社間・3社間 2%〜 30万円〜1億円 最短即日
ファクタープラン 法人限定(トップページの記載)/電子契約 公式サイトで要確認 50万円以上 最短即日
PayToday 法人・個人事業主・フリーランス/2社間/AI審査 1〜9.5% 10万円〜(上限は公式サイトで要確認) 最短30分〜即日(時間帯により翌営業日)

各社の条件は変更されることがあります。申し込む前に、各社のサイトで最新の条件を確認してください。

各社の特徴・向いている人・注意点

QuQuMo online(株式会社アクティブサポート)

特徴:2社間で、申込から契約までオンライン完結(電子契約)。債権譲渡登記は不要と明記されています。必要書類は請求書、入出金明細3か月分、代表者の本人確認書類など。

向いている人:面談なしで手続きを進めたい人、取引先に知られずに資金化したい人。

注意点:手数料は下限の記載のみで、実際の料率は審査後に提示されます。2社間のため、取引先からの入金を期日どおりに送金する義務があります。

QuQuMo onlineの公式サイトを見る

ビートレーディング(株式会社ビートレーディング)

特徴:2012年設立、東京本社のほか仙台・名古屋・大阪・福岡に拠点。2者間・3者間の両方に対応し、平均手数料を公開しています。審査資料は入出金明細(直近2か月分)と売掛金に関する資料の2点が基本。注文書ファクタリングにも対応しています。

向いている人:契約形態を相談しながら決めたい人、少額から利用したい人。

注意点:売掛先が個人事業主の売掛金は対象外です。平均値は実績の平均であり、個別の料率は見積もりで確認が必要です。

ビートレーディングの公式サイトを見る

アクセルファクター(株式会社アクセルファクター)

特徴:利用額ごとの手数料の幅を表で公開しており、金額が大きいほど下限が低い設計です。必要書類は請求書、通帳3か月分、身分証明書。非対面での契約に対応しています。

向いている人:見積もり前に手数料の目安を把握したい人。

注意点:100万円未満は2社間で4.5〜12.0%と、少額ほど料率が高くなります。同社のサービス説明では、2社間は債権譲渡登記が原則必要とされています。

アクセルファクターの公式サイトを見る

PMG(ピーエムジー株式会社)

特徴:2015年設立。東京本社のほか全国13拠点。2社間・3社間に対応し、電子契約を導入。財務コンサルティングなどもあわせて提供しています。

向いている人:拠点での相談も含めて検討したい法人。

注意点:個人事業主の利用について、ページによって記載が異なります(法人限定とするページと、取引内容次第で可とするページがあります)。上限額の表記もページで異なるため、申込前に確認してください。

PMGの公式サイトを見る

株式会社No.1

特徴:2016年設立、東京・名古屋・福岡に拠点。手数料の上限まで公開しています。償還請求権なし(ノンリコース)と明記。建設業特化型や診療報酬のファクタリングも扱います。

向いている人:手数料の上限まで把握したうえで比較したい人、建設業の人。

注意点:上限15%は2社間・少額などの条件で適用されうる数字です。総額の見積もりで判断しましょう。

株式会社No.1の公式サイトを見る

メンターキャピタル(株式会社Mentor Capital)

特徴:30万円〜1億円に対応。法人・個人事業主が対象で、会社員個人は対象外と明記。契約方法はクラウド(オンライン)・来社・訪問から選べます。

向いている人:対面での説明も受けながら契約したい人。

注意点:手数料は下限のみ公開。債権譲渡登記の要否は公式サイトで確認できませんでした。

メンターキャピタルの公式サイトを見る

ファクタープラン(株式会社ワイズコーポレーション)

特徴:トップページでは「法人限定」と明記。担当者制で、Zoom面談(15〜30分)と電子契約により来社不要としています。

向いている人:担当者と相談しながら進めたい法人。

注意点:手数料率と2社間・3社間の別は、トップページでは確認できませんでした。個人事業主向けの別ページもあるため、対象条件は申込前に確認してください。

ファクタープランの公式サイトを見る

PayToday(Dual Life Partners株式会社)

特徴:AIによる審査を行うオンライン完結型。手数料の上限(9.5%)まで公開しています。債権譲渡登記は不要とされています。

向いている人:創業間もない法人やフリーランスで、オンラインで完結させたい人。

注意点:必要書類に直近6か月以上の入出金明細と決算書(創業1年未満は試算表)が含まれます。申込時間帯によっては翌営業日の入金になります。

PayTodayの公式サイトを見る

契約前に確認したいリスクとデメリット

手数料は短期間でも負担が大きい

たとえば30日後に入金予定の100万円の売掛金を手数料10%で売ると、受け取れるのは90万円です。10万円のコストを30日分と考えると、融資の金利よりかなり重い負担になることがあります。継続して使うと利益を圧迫するため、一時的なつなぎにとどめる計画が大切です。

偽装ファクタリングに注意

金融庁は、ファクタリングを装って貸金業登録のない業者が違法な貸付けを行っている例を注意喚起しています。買取代金が債権額に比べて著しく低い、買い戻しを求められる、売掛先が払わなかったら利用者が支払う契約になっている――といった場合は契約を見直しましょう。

給与ファクタリングは事業者向けファクタリングとは別物

会社員などが給料を受け取る権利を売る「給与ファクタリング」について、金融庁は貸金業に該当するとしています。

業として、個人が使用者に対して有する賃金債権を買い取って金銭を交付し、当該個人を通じて当該債権に係る資金の回収を行うことは、貸金業に該当します(金融庁「給与の買取りをうたった違法なヤミ金融にご注意ください!」より)

この記事で紹介しているのは、事業者の売掛金を対象とするサービスです。

よくある質問

Q. ファクタリングを使うと借入として扱われますか?

A. 一般的なファクタリングは債権の売買で、借入ではありません。ただし償還請求権や買い戻し義務がある契約は、金融庁が貸付けにあたる可能性を指摘しています。契約書で確認しましょう。

Q. 取引先に知られずに利用できますか?

A. 2社間なら取引先への通知は原則不要です。ただし債権譲渡登記を求められる場合があるほか、3社間では取引先の承諾が必要です。

Q. 審査通過率の数字は比較の材料になりますか?

A. 審査通過率を公表している会社もありますが、各社の自社集計で、集計方法も明らかでないことが多いため、単純な比較には向きません。

Q. 赤字や税金の滞納があっても利用できますか?

A. 赤字や税金滞納でも相談可とする会社があります(例:株式会社No.1、メンターキャピタル)。ただし審査次第です。滞納がある場合は、税務署への相談など根本的な対応も並行して検討しましょう。

まとめ

ファクタリング会社を選ぶときは、手数料の下限だけでなく、上限・平均、契約形態、登記の要否、対象者を確認することが大切です。今回の8社は条件の公開範囲に差があるため、複数社から見積もりを取り、総額と契約内容を比べてください。

また、ファクタリングは手数料負担の大きい資金調達です。日本政策金融公庫の融資や、取引先との支払条件の見直しなど、ほかの選択肢もあわせて検討することをおすすめします。

出典

情報は2026年10月時点の各社公式サイトに基づきます。最新情報は公式サイトでご確認ください。